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踊り手の個性を輝かせるバレエ衣装、「こんなものがあったらいいな」に応えるバッグ・・・自分らしさを表現できる手作りの魅力を伝えたい

閑静な住宅街にあるご自宅にお伺いすると、目に飛び込んできたのが、華やかなバレエの衣装。「こんな豪華で手の込んだ衣装が手作りで?」と驚かされる作品の生みの親がアトリエkeico.の袴田敬子さんです。バレエ衣装に加えバッグづくりも手掛け、手作りの楽しさを伝える活動を始められている袴田さんにお話をお聞きしました。

舞台の上で「映える」衣装を作る楽しさにハマって・・・・・・。踊り手の個性、体型にピッタリあった手作り衣装が好評!

まず、バレエ衣装を手掛けられるようになったきっかけと、その魅力を教えていただけますか?

娘が習っていた教室の発表会の準備をお手伝いすることになったことがきっかけです。衣装づくりの達人が身近にいらしたので、その方にゼロから教えていただきました。もともと手作りは好きで、編み物なども始めていましたので、夢中になり、少しずつ、お知り合いからご依頼を受けるようになりました。衣装づくりの最大の魅力は、やはり、仕上がった時の喜び、達成感でしょうか。また、手掛けた衣装を着て舞台で踊っていらっしゃる人たちの姿を見ると、「破れたりしないかしら」(笑)とドキドキしたりもしますが、感動も大きくて・・・・・・。初めて手掛けたソリストの衣装がオーロラ姫(眠れる森の美女)のものなんですが、その舞台のことは今でも強く心に残っています。バレエ衣装は舞台に広がる物語の世界観を表現するものですので、オーロラ姫の衣装は清楚に、踊り子のエスメラルダの衣装は、エキゾティックに・・・・と言う具合にイメージを膨らませて作っています。この過程もワクワクして楽しいですね。


華やかで細部まで手の込んだバレエ衣装が手作りでできることにとても驚きましたが、バレエの衣装ならではの難しさ、日常着の製作と異なるところはどんなところですか?

そう、華やかなチュチュに代表されるように、日常着づくりと大きく異なる点は、舞台で使うものなので、遠くから見て「映える」ことが最優先であることでしょうね。近くでみていいな、と思っていても遠くから見るとそうでもなかったり、、、。
扱う生地も作り方も、日常着づくりとは全く違います。その分、日常着づくりより制約が少ないというところもバレエ衣装づくりの特徴だと思います。例えば、スカート部分に使うチュールは切りっぱなしでいいですし、頻繁にお洗濯することなども想定しなくていいですから。

着る方にとって、手作りの衣装ならではの良さはどんな点です?

シンプルなものが好きな方、盛り盛りのゴージャスなものが好きな方など、着られる方の個性やご希望に合わせられるところだと思います。また、個性だけでなく、体形に合わせられるのも手作りならですね。バレエは当然身体を動かすものなのでフィット感が大切なんですが、既成のものだと、どうしても、どこか合わないところが出てきたりします。手作りなら採寸して型紙から起こしますので、ぴったりのものが作れるんです。それと、衣装をレンタルすると、期間が決められているので練習では着れないのですが、手作りだと練習でもご着用いただけるので、ご依頼いただいた方に喜んでいただいています。


「これが最高!」と思える衣装を着て踊ることができれば、より一層輝けそうです。ところで、飾られているぬいぐるみもバレエの衣装を着ていますが、これも作られたのですか?

はい、バレエの衣装づくりは発表会ごとで、そんなにたびたびあるわけではないので、やり方を忘れないように、と作り始めました。だから、小さくても、細部の装飾にいたるまで、本物と同じように作っています。

とてもかわいい!「欲しい!」という方がいっぱいいそうです!


デザインも機能も思い通りのものが作れるのが、手作りバッグの魅力。「手作りならでは」の魅力をもっと・・・・・・

袴田さんは、バレエの衣装に加え、バッグづくりもご依頼を受けて製作したり、教えていらっしゃると聞きました。始められたきっかけは?

バレエの衣装づくりに関わるようになって手作り熱に火が付いた(笑)という感じで、バッグづくりの教室に通うようになったんです。そこで習ったことを活用して自分のものを作っているうちにお知り合いから「こんなのが欲しいんだけど」とご依頼を受けるようになりました。お教えするようになったのは、ごく最近です。バッグづくり、編み物の初歩、人形の衣装づくりと、ご要望があればバレエの衣装づくりもお教えしています。今のところは、少人数で集まって手作りを楽しんでいる、という感じですね。


バッグづくりの面白さはどんなところですか?

バレエの衣装以上に、バリエーションがあることでしょうか。男性もの、女性もの、実用的なもの、装飾的なものなど、バリエーションは無限で、素材も、レザー、布地など様々です。その分、工夫しないといけないこともいっぱいありますが、毎回毎回新鮮です。何より、デザインも機能も「こんなのがあればいいな」と自分で思い描いていた通りのものが作れるのが手作りバッグの最大の魅力ではないでしょうか。例えば、バレエ教室に通われる方のご依頼で作ったバッグには、レッスンをする際に外すアクセサリーを入れておけるポケットを付けました。また、ある女優さんには、地方公演などの際に、楽屋に持っていくバッグ、楽屋から現場に行くときに持っていくバッグ、ホテルで食事などをする際のバッグと、シーンごとに代えたいということで、それぞれのシーンの雰囲気や持ち物に合わせて3種類作らせていただきました。ある男性の方からは、「祭り用」と、粋なレザー巾着を作らせていただきました。
デザインや色合いについても、外がゴージャスだったら内部はシックに、外がシンプルだったら内部はちょっと遊んで・・・・・・といった組み合わせを楽しんでいます。


今後の夢はどんなことですか?

バレエの衣装、バッグなど、ご依頼にお応えすると共に、手作りすることの楽しさを伝えていくことにも力を入れていきたいですね。家庭用ミシンに加え業務用ミシンも置き、私なりに作業がしやすいように工夫したアトリエもありますので、いろいろな思いやご要望に対してきめ細かく丁寧にお応えして、フレンドリーな雰囲気の中で、手作りの楽しさを伝え、交流していく機会を増やしていければと思っています。

バレエの衣装にしても、バッグにしても、手作りすることで「自分らしさ」をより表現することができると改めて感じました。こうした手作りならではの魅力を、袴田さんらしく丁寧にきめ細かく多くの人に伝えていかれることと期待しています。本日はありがとうございました。

※2019年12月時点の内容になります。

アトリエkeico.さんの作品一覧はコチラです。
プロフィール
袴田 敬子さん
桜美林大学文学部英語英米文学科卒業後、金融関連企業で10年働く。退職後、かぎ針編み、バレエの衣装、本格的な袋物を学びつつ、世田谷区等々力の自宅の一室を開放し、アトリエkeico.をオープン。以来、オーダーメイドバッグ販売やバレエ衣装やフィギアスケート衣装を通じて「世界にたったひとつの作品」を広め好評を博している。プライベートでは男子1人女子1人の母。趣味は、天然酵母パン作りと週2回の大人バレエ。(プロフィールは記事掲載時のもの)
てといとのプロフィールページはコチラ
アトリエkeico.さんのお教室
手芸初心者の方から本格的に手に職をつけたいという方まで、幅広い方を対象としています。
■バッグ教室
本格的な袋物を学んで身につけた技術を使って、オリジナルのオンリーワンのバッグを製作。材料選びのポイント、マグネットホック、底鋲、底板、ディーカン、カシメ、ばねホック、ハトメ、特殊な金具などの扱い方。持ち手の種類、ファスナーポケット、マチポケット、ギャザーポケット、の作り方、接着芯の貼り方、自作ファスナーなどをアットホームな雰囲気の中で学ぶことができる。また、麻ひもや毛糸、エコアンダリアなど糸を使ったバッグや帯や着物を使ったリメイクバッグも作成することができる
■衣装関係教室
ぬいぐるみサイズのバレエ衣装を学ぶ。ロマンチックチュチュ、クラシックチュチュを作成。シャンタン、ジャガード織、フクレ織などの高級生地やオーガンジー、チュール、トリコット、ジョーゼットなど特殊生地も扱う。ベースを作ったあとは、石、スパンコール、モチーフなどで飾り付けするなど、本物の衣装と同じような作り方で作成する。
■編み物
かぎ針編みを使った、バッグ、マフラー、雑貨など、簡単なものが学べる。
アトリエkeico.のインスタグラム
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画像・テキスト資料出典
画像は全て(C) エムデザインオフィス

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