極彩色で描くペルーの毛糸刺繍「アヤクーチョ刺繍 」
ペルー南部のアヤクーチョに伝わる色鮮やかな毛糸刺繍。立体感ある刺繍の図案と作品レシピを紹介。
ペルー南部のアヤクーチョに伝わる色鮮やかな毛糸刺繍。立体感ある刺繍の図案と作品レシピを紹介します。初心者でも楽しめる世界初の技法書です。
ペルー南部に位置する「アヤクーチョ」は、アンデスの山々に囲まれた標高2731メートルに位置する都市で、様々な民芸品を作る村が美しい緑の谷間に点在しています。多様な民芸品に出合えることから「民芸品の首都」と称されていますが、中でも、鮮やかな色合いの毛糸で作られるアヤクーチョ刺繍の美しさは有名です。
アヤクーチョ刺繍は、17世紀のスペインの植民地時代前からあった織物の伝統が西洋の技術と出合って生まれたと言われています。植民地時代に、多くのアンデスの伝統的な手工芸が禁止される中、刺繍は禁止されることなく、母親から娘へと伝えられてきました。そのモチーフは、アヤクーチョに育つ草木、花、鳥などの自然とアンデス文化の影響を受けて生み出されてきました。
本書では、アヤクーチョ刺繍によく使われる特有のステッチやモチーフの刺し方を丁寧に解説。一般的な植物モチーフの図案集のほか、図案を取り入れたポーチやクッションなど、日常で使える布小物の作品も提案しています。刺繍が初めての人から、すでに刺繍に親しんでる人まで、幅広い人が楽しめる図案とレシピを掲載。アヤクーチョ刺繍の技法書としては、日本国内はもちろん、世界でも初めての内容となる刺繍本になります。
アヤクーチョでは、ペルー製のアクリル糸やアルパカ、ウール糸などが使われていますが、材料には、日本で購入しやすい手芸用の毛糸や布を使用しています。刺繍糸よりも、太い糸を使うので、一般的な刺繍にくらべると、制作時間をそれほどかけずに作品を完成できるのも魅力です。
南米ならではの鮮やかな色使いや存在感のあるモチーフは、針を持つ多くの人を笑顔にしてくれるでしょう。
発売日 |
2021/10/12 |
出版社 |
誠文堂新光社 |
税込価格 |
1,760円 |
著者 |
山森 サキ |
ページ数 |
96ページ |
詳細URL |
誠文堂新光社 |
画像・テキスト資料出典 |
誠文堂新光社 |