1. HOME
  2. Web・TV
  3. 伝統技術と地球環境を次世代に繋げていくためのプロジェクト第4弾「石州和紙」から紡いだ紙糸とアップサイクル紙糸「TSUMUGI」がコラボレーションした「石見神楽コースター」を販売開始

伝統技術と地球環境を次世代に繋げていくためのプロジェクト第4弾
「石州和紙」から紡いだ紙糸とアップサイクル紙糸「TSUMUGI」がコラボレーションした「石見神楽コースター」を販売開始

~石見地方の伝統芸能「石見神楽」をモチーフにデザイン~

●ユネスコ無形文化遺産である “石州和紙” の伝統技術と地球環境を、次世代に繋げていくためのコラボレーション
石州和紙の歴史は、約1300年前にさかのぼります。1798年に発刊された「紙漉重宝記」によると、「柿本人麻呂が石見の国の守護で民に紙漉きを教えた」と記されており、現在に至るまで島根県西部・石見地方で作られ、受け継がれています。
石州和紙は、他産地と比べて原料である楮の繊維が長く、非常に丈夫で長持ちするため、古文書や貴重な資料の保存に適しています。この特性を生かして、書画用紙や便箋だけでなく、襖紙や照明器具などのインテリアにも利用され、その用途の広さも魅力の一つです。
石州和紙の製法には、伝統的な手漉きの技術が続けられており、1969年に国の重要無形文化財指定を受け、2009年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。現在も約1300年に及ぶ歴史を持つこの文化は、若手職人によって受け継がれています。

「紙布織 山内」では、この石州和紙を用いて染織作品を製作しています。この工房では、石州和紙をカッターで細く切ったものを霧吹きで湿らせたのち、ブロックの上でもみ、糸車で撚ることで紙の糸にするという、全国的にもめずらしい伝統技法を用いています。

●石見地方で広く親しまれている ”石見神楽” をモチーフにしたコースターを制作
こうした中、一般社団法人アップサイクルに参画している「ネスレ日本」や「神戸市」らが推進する使用後の紙資源や未利用の間伐材から紙糸を制作するプロジェクト「TSUMUGI」と、石州和紙を用いた染織作品の制作を行っている「紙布織 山内」のコラボレーションが実現しました。伝統技術と地球環境を次世代につなげていくため、島根・石見地方で広く親しまれている「石見神楽」をモチーフにデザインを行い、経糸に「TSUMUGI」、緯糸に「紙布織 山内」の紙糸を用いて、「コースター」を制作しました。

このコースターは100%紙糸を用いているため、軽量でありながらも、つるっとした手触りを楽しめます。また、紙糸は藍染めされているため、美しい色合いや独特の質感、そして伝統的な日本の文化を感じることができます。さらに、コースターの模様は絣織という特殊な手法で織られています。この手法では、柄にする部分の糸をビニールテープでくくった後、藍で染めあげます。その後、ビニールテープをほどいて織っていくことで、藍で染まらなかった部分が白い模様として浮かび上がります。その結果、柄の輪郭がわずかにずれてにじんだように見え、あらかじめ織った布に染色を施す手法では再現できない、手仕事ならではの独特な風合いを生み出すことができます。

webサイト
詳細はこちら
Instagram
tsumugi_upcycle
詳細URL
TSUMUGI/コラボレーションページ
画像・テキスト資料出典
TSUMUGI/トップページ

関連記事